一度調律したピアノは、
一生調律師として関わっていきたいんです!
という言葉が印象的だった。
貴重な話を聞かせてくれた知人はピアノの調律師をしている。
この人と話をしていると、
自分が調律されているような錯覚。
「ピアノは生き物です」
の意味を原因として話してくれた。
[ 音の狂いが生じる5つの原因 ]
1.ピアノは生き物
2.弦本来の狂いがある
3.弾く量で狂う大きさが違う
4.環境によって変化する
5.空調機器・暖房機器による影響
ピアノの構造材料は、木材・皮革・フェルトといったような天然素材を
巧みな技術によって、組み合わせられ作られています。
よって、
温度や湿度や使用する頻度によって音の狂いが生じて、
音色などの機能低下を起こす事になり、
金属の弦は張力によって引き延ばされるために、
時間の経過とともに弦が伸びるようです。
また、ピアノを使用する人の使用時間や、
鍵盤の弾く強さによっても様々だという事でした。
そして最後に重要なのが、
ピアノを設置する環境です。
設置する場所の環境に馴染み落ち着く時間が非常に重要で、
西陽に当たりすぎないかとか、風に当たらない場所なのかとか。
暖房器具や空調機器が直接影響していないかなど、
本当に気を配る必要があるそうです。
ピアノが快適と感じるのは、
気温15~25℃で、湿度は50~70%だそうです。
人間が快適と感じるのと同じなんですね。
「ピアノは人間と同じなんですよ」と言っていました。
今回感じたのは、
人間も定期的にとは言いませんが、
お話を伺ったピアノ調律師さんのような視点で自分を見てくれる
自分以外の存在が必要であると思いました。
人と会話をすることで自分の音色を確認する。
非常に大切な視点だと思います。